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寄り添えたかな?

小学生の母をやっていますと。
朝の登校時間帯に、立哨当番なるものがあります。
我が校では10年以上前からある当番で、通学路の要所要所に保護者が黄色い旗をもって立つのです。私の住んでいる地区では年に3~4回まわってきます。
交通量の多い県道沿いの通学路では脇道に出入りする車と大勢の児童とで大にぎわい。車と児童とをうまく調整する…という技量は8年目の今も身に付いていませんが、安全に気を配りつつ目を光らせつつ、子供たちにおはよう・いってらっしゃいと声をかけながらの30分ほどのおつとめです。

先日の当番の日。
そろそろ終了かな?という時間に、1人とぼとぼと歩いてくる女の子がいました。

登校班があって、集団での登下校が原則の我が校ですから、
まずは1人というのは目立ちます。
走っていかないと遅刻みたいな時間でしたし。
高学年…4年生以上だと思われるその子は、うつむいて、足取り重く歩いていました。

私の立哨場所は学校のすぐ近くで、もう一箇所横断歩道を渡れば(信号付きで、ここには保護者と交通指導員さんの2人がたっています)正門まで20メートルもないところ。
私の場所よりも30メートルくらいかな?学校から離れた場所にも立哨場所があり、そこには1人の当番さんがいます。

私より手前の横断歩道を渡った女の子、遅刻気味なのは構わないのかふらふらと歩いてきます。
学校に行くのがイヤなのかな? よく立ち止まらずに学校に向かうものだわ。 でも立ち止まるのはかえって勇気が要るかも。 
なんて思って見ていたのですが。

彼女が私の立哨場所までたどり着くのを待っていられませんでした。
いたたまれなくなった とでも言いますか。
彼女に近づき、まずは朝のあいさつ。
具合悪いの? ……違いました。
お母さんに怒られちゃった? ……女の子は首をふります。
学校で嫌なことあった? ……またもや首をふります。

いきなり知らないおばちゃんに(立哨しているから同じ小学校のお母さんだとはわかるでしょうが)尋ねられて、答えろというのが無理よね、とここでやっと思い至った私は、ちょっと進路修正。

朝、学校に行きたくなくなる時ってあるよね。おばちゃんもあるよ。なんでだろうねぇ。
でも頑張って行って、授業受けてるうちに大丈夫になったりすることもあるよね。
あのね、あなたのこと見てたら心配になっちゃったの。元気なさそうだったから。
具合悪かったら先生に言うんだよ? もうすぐ8時だし、まだ遅刻じゃないから大丈夫だよ(自分で「何が大丈夫」なんだかツッコミいれちゃいましたが)。頑張っていってらっしゃい!

……みたいなことをしゃべくりながら、ランドセルに腕を回して少々スピードアップするように一緒に歩いて、学校前の横断歩道まで行きました。
そこで、交通指導員さん(名称は間違っているかもしれません)にバトンタッチ。
「元気がなさそうだったので一緒に歩いて来ちゃいました。よろしくお願いします」

私は大急ぎで家に戻り出勤したのですが。
頑張って行ってらっしゃい、なんて声かけしてよかったのかなぁ、もっと別のことを言った方がよかったのじゃないかしら。それともお節介すぎた? 
…なんて、ちょっぴり考えてしまいました。
交通指導員さんも、笑顔でおはようと言ってくれればいいのにむっつりと旗だけ振っちゃって……なんて他人様のことまで批判したりして。

難しいですね。
何週間か前のことなのですが、Jayさんのコメントを読んでいて思い出したので、書いてみました。もっと心豊かな人になりたいものです。

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コメント

> 彼女が私の立哨場所までたどり着くのを待っていられませんでした。

> いきなり知らないおばちゃんに(立哨しているから同じ小学校のお母さんだとはわかるでしょうが)尋ねられて、答えろというのが無理よね、とここでやっと思い至った私は、ちょっと進路修正。

 藤娘さんは素晴らしい感性の持ち主ですね。


> 頑張って行ってらっしゃい、なんて声かけしてよかったのかなぁ、もっと別のことを言った方がよかったのじゃないかしら。それともお節介すぎた?
 
 その子は、きっと藤娘さんに勇気付けられたと思いますよ。

 ただ、見知らぬ大人に、そんな風に優しく寄り添われたことがなかったら、どう反応したらいいのかわからなかったのかもしれません。

 もし、他にかける言葉があったとしたら「つらいのにがんばってよく来たね」……ぐらいでしょうか。

 でも、その子は藤娘さんに優しく寄り添ってもらえたおかげで、今度は他の子に優しくなれたかもしれませんよ。


投稿: Jay | 2006年3月 7日 (火) 08時46分

Jayさん
コメントをリクエストしてしまったでしょうか(^^;) 文中にお名前を出してすみません。

あの女の子が120%頑張って歩いていたなら、見知らぬおばちゃんが更に「頑張って」と言うべきではなかったかも、なーんて思ってしまったのです。
……いや、もしかしたら彼女は別に何に落ち込んでいるわけでもなく、彼女なりに普通に歩いていただけかもしれませんが……(^^;)

でもまったくの見当はずれのことを言ったわけでもないかなと、Jayさんにコメント頂いて思えるようになってきました。
ありがとうございます。

投稿: 藤娘 | 2006年3月 7日 (火) 16時16分

> コメントをリクエストしてしまったでしょうか(^^;) 文中にお名前を出してすみません。

 いいえ、ちっとも、迷惑なんかじゃあ、ありませんよ(^_^)


 今、目の前の人が大事。目の前の人が最も大事。目の前の全ての人が大事、だから「大事じゃじゃない人」がなく、「大事な人」もいない。ゆえに、全ての人が「大事な人」。

 そう考えると、「彼女が私の立哨場所までたどり着くのを待っていられませんでした。
いたたまれなくなった……」というのはとっても人間らしい気持ちの変化だったと思います。

 藤娘さん、そんな自分自身を大切にしてくださいね。
 あなた自身のために、そしてあなたと出逢うすべての人のためにも……。

投稿: Jay | 2006年3月 7日 (火) 20時28分

Jayさん
買いかぶりすぎですよ~。
なんだかね、「自分の子だったらどうする?」ってすぐ考えてしまうんです。おばちゃんの証拠かもしれません。
でもスーパーで迷子のこどもを見かけてもなかなか声をかけられないんですが(^^;)

Jayさんの言葉はとてもあたたかいです。
いつもありがとうございます。

投稿: 藤娘 | 2006年3月 8日 (水) 21時23分

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