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友人の死

お通夜に行ってきました。

学校の役員仲間で、なんでもかんでも笑顔でひきうけて瞬時に判断し、フットワーク軽く動き、誰からも……故人の悪口を言う人はいませんが、本当に、誰もが口をそろえて「いつも笑顔のひとだった」と尊敬をこめて言う……悪く言われない、素晴らしい人でした。

朝、いつものように早く起きてご飯を作って旦那様を仕事へ送り出し、家事をしている途中に…だったのでしょうか、遅れて起きてきたお子さん達が発見したときにはもう、帰らぬ人となっていたそうです。

知らせをきいて耳を疑うというよりは、なんのことだか、わかりませんでした。
43歳とは若すぎる。
先日卒業式を終え、謝恩会も彼女の尽力により滞りなく盛会のうちに開催され、息子さんが進学する学校の入学式を数日後に控えていました。

私が昨年度、2つの委員をかけ持ちすることになったときに進行役として同席していたのが彼女で、ごめんなさいごめんなさいと平身低頭だった。それ以来、会うたびに、第一声が「ごめんなさい」だった。もちろん卑屈な感じはない。お義理感もない。笑顔で、勿論謝る声には真心がこもっていて、でも彼女の人徳なのだと思うけれど「あなたに言われちゃうとノーっていえない」という気持ちになる、素敵な人だった。

朝から、日付変更線をこえるまで一緒だった卒業式から、2週間もたっていない。
1週間前にも、お嬢さんが関係する部の催しでお会いしたばかりだった。
「次は乙女会で苦労をねぎらいましょう」と、謝恩会の2次会…3次会で彼女がしめくくりに言った声が、私の中にはっきりと残っている。

お通夜にはものすごい数の人々が集まっていた。
比べるものではないけれど。
大きな事故で殉職された警察官の葬儀にも参列したことがあるけれど、比較にならないほどの人々が彼女を悼んで集まってきていた。
43歳の、一介の主婦に、これほどの人が。
それが、彼女の人生を語っていると思う。素晴らしさを語っていると思う。

帰り際、彼女のお顔を見られるようにしてくれたというので、明日の告別式には行けないのでお別れをしてきた。
まさに眠っているようで、信じがたさと悲しみだけがつのる。

謝恩会の2次会で、役員が一人一人彼女に紹介されながら挨拶をしたのだけれど。
彼女が私のことを「クールビューティー」と紹介した。なるほど的を射ていると感心した、と役員仲間が私の顔を見て思い出したように話してくれた。
が、私はまったく覚えていなかった。
彼女が私をどのように紹介してくれたのか、ちゃんと聞いておくのだったと今更ながら後悔。

乙女会は開催するよ。彼女が来るからね。
と、みんなで申し合わせた。
うん、みんなで集まろう。
どんなに心残りだったろう。残されたご家族こそ信じられないだろう。袖をすりあわせたぐらいの私がこんなに泣けてくるのだ。
会場のそこかしこに、娘さんと同級のお母さんで一緒に動いていた人、息子さんと同級のお母さんで一緒に役員をやっていた人、などなど、いくつもの団体の主立ったリーダー格の人々が、共に動いてきた仲間の死に号泣していた。

今日できることを明日にのばしてはいけないんだな、1日1日を大切にしなければ、と当たり前だけれどついつい頭の隅におしやってしまうことを思いながら、食器を洗える幸せ、家族の洗濯物を取り込める幸せ、その重みを感じている。

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コメント

久しぶりの書き込みです。
この日記を読んで、本当に人の命のはかなさを知りました。
お子さんがお母さんの姿を発見されたことを思うと、胸が痛みます。
藤娘さんのおじさまが取材された番組も拝見いたしました。
毎日何気なく過ごしているけれど、「生かされているんだ」ってことをつくづく実感しました。

投稿: にぼ | 2007年3月29日 (木) 13時13分

にぼさん
新しいご家族を迎えられたにぼさんは、一瞬一瞬に命の素晴らしさを感じながら過ごしていらっしゃるのではないでしょうか。
命の期限を告げられる人あれば、その人を見守る人々がいて、また突然に逝ってしまう命があって残される人々がいるのですね。
当たり前のことですが、生きているというのは素晴らしいことで、当然のことではないんですね。

投稿: 藤娘 | 2007年3月29日 (木) 23時36分

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