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2010年5月

梓薫会

梓薫会 (しくんえ)
2010 5 29 南青山MANDARA

昨年亡くなられた作家、中島梓(栗本薫)さんゆかりの音楽家たちが集まった追悼ライブに行ってきました。久しぶりのMANDARA。日本青年館へは迷うのに、MANDARAへ行くときに迷ったことがないのが自慢だったのに……初めて逆方向へいっちゃいました。なんでかな。いたずらされちゃったかしら、とこじつけてみる。

パソコン通信の天狼パティオへ入るのも遅かったし、ファンのくせに色々思っちゃう人間だったので、ここ数年のお芝居やらライブから足が遠ざかっていました。初期の「 マグノリアの海賊 」から見に行っていたんですけどねぇ。ライブも、通っていた頃はシャンソンがメインだったりしたはず。お芝居に暴力的なものが描かれると、小劇場だったせいもあって迫力が半端でなく、それにとらわれて全体的なものを受け取ることができずに拒否反応を起こしていたんですね。
こうなってしまった今となっては本当に悔やまれます。
水上まりさんはとても力のある魅力的な歌い手さんだと思うのですが、私が通っていたころのライブでは花木さん、駒田一さん、石原慎一さん、福麻むつみさん(好きなくせに漢字に自信なし)、宮内良さん、といった面々がメインで、「 私が知っていた頃の 」方ではないのも寂しいものでした。
私自身が、ファンだといいながら離れていたことをまざまざと感じて寂しくなってしまうのですよね。
天の邪鬼だし、そうそう泣かないよ、と思っていたら。
ミュージカル、グイン・サーガのテーマの 「 星がしめす 」の下りで急に涙腺が決壊しました。歌っているのは水上さん。水上さんはこの歌詞のところで片手をさしのばし、星を指さしました。
星がしめす
グインの世界を作ったあずささまはこの世におらず。
でもグインの世界は色んな読者の中で確かに息づいている。
でもどこに向かっていくべきなのかは誰も知ることができない。
ああ、もういらっしゃらないのだ
と、この1年間、何度か感じたことがあらためて私を襲いました。
そして、歌っているのは水上まりさん。
あの夜の水上さんのグインのテーマは最高の出来だったと思います。何が、誰が悪いという気持ちは毛頭ありませんが、私にとってのこの歌は福麻むっちゃんのお歌なのでした。なんでここにむっちゃんがいないのでしょう。もうむっちゃんで聞くことは無理なのでしょうか。むっちゃんが無理ならば宮内さんでもいいのです(ああ、失礼な言い方だ…)。そんなことも、私をうちのめします。

ファンとしての自分の薄情ぶりに、
流れた年月に、
ひとの命の思いがけなさに

色々思いをはせた一夜となりました。

数百曲を残された不世出の作家、中島梓さん。
来年も偲ぶことができますように。

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